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②章の1 真心絆バスの実験開始

まごころ絆バスを利用する人は医療センターの二階にある高齢者包括支援センターとバス会社、丹波市が共催する絆バスの利用についての事前説明会に出席してルールをかなり理解していた。実験運行開始までに、何度か丹波市広報がこの支援についての簡易な説明と問い合わせ先を紹介してくれていた。原案は提案主婦の京子が描き、市役所内にある未来都市創造部やミルネ内にある地域包括支援課とのミーティングを重ね、更に神姫バスさんやタクシー会社さんとの話し合い、高校生徒会やPTAの理解なども必要になり多くの人々の時間をいただいて今回の実験開始にこぎつけた。関係者はホット胸を撫で下ろす暇もなく、令和6年の夏休み明けからはじまった。ボランティア登録の期間は一年で毎年更新を確認する制度である。

ボランティアスタッフとして登録してくれた高校生と医療センター(ミルネ)付近に住む総勢150名のうち月曜班(三十名)の人材が午後四時にミルネの二階に集まってきた。其々のスタッフは、利用者にかけてもらう名札を事務局から預かる。春日は野瀬行きピンク。途中、黒井駅を経由するので市島方面の利用者さんもピンク、丹波市役所経由青垣の佐治方面行きは青、山南方面は緑、鐘ケ坂経由篠山営業所行きは白とそれぞれのベースカラーが決められている。そして再集合時刻と発車場所、発車時刻が名札の裏に書かれている。

一方、バスの乗務員さんに、利用者さんの氏名(読みがなも)、住所、緊急連絡先、下車ステーション、当日の荷物の数を書き込む欄も設けてある運行用紙が渡されている。この用紙も名札と同じ色わけがされ方面別、曜日別に記録される。下車するステーションが近い順に記載され、当日利用希望者の名簿が整理して出される。名簿に照らして集合時点で点呼し、首にかける名札を渡す。名札は下車時に荷物の確認をして運賃とは別の利用料100円を入れて返してもらう仕組みだ。このバスは買い物支援専用バスではなく一般の利用者も乗車可能である。しかし下車ステーションでの荷物確認作業が必要なため、運行時刻が多少ずれる事もあるのでご容赦くださいと市広報等で紹介している。これらの運行計画案は月曜から金曜日の平日のみの予定である。

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